フルートを始めたいと思っている初心者の方へ

始める前に是非知っておいてもらいたい、お役立ち情報をまとめました。

テレビやSNSでもよく登場する楽器、「フルート」ですが、フルートって一体どんな楽器なの?フルートって何でできているの?フルートを購入したい場合、いくらぐらいするの?

では、詳しくご紹介していきます。

 

フルートの種類

 

ひと口に「フルート」と言っても、実はフルートにはたくさん仲間がいます。よく知っているフルートから、あまり知られていないフルートまで、種類を紹介します。

コンサートフルート

私たちが1番よく知る、いわゆる「フルート」です。グランドフルートとも呼ばれます。リードやマウスピースを使わない“エアリード”が特徴です。「フルート」、というのはもともとは縦笛を意味しており、「横向きの」という意味の「トラヴェルソ」をつけ、「フラウト・トラヴェルソ」と呼ばれていました。次第に「フルート」だけで横笛を指すものへと変化していきました。

ピッコロ

こちらも、比較的よく知られている楽器です。ピッコロとは、イタリア語で「小さい」という意味で、楽器の大きさは、コンサートフルートの約半分ぐらいです。コンサートフルートと同じ指づかいで、1オクターブ高い音が出ます。

アルトフルート

ここからは、なかなか知られていない領域かもしれません。コンサートフルートと同じ指づかいで、完全4度低い音(つまりドの指づかいでソが、レの指づかいでラ)が出る楽器です。管はフルートよりも長く、太い楽器で、低音域と柔らかい音が特徴です。

バスフルート

コンサートフルートと同じ指づかいで、1オクターブ低い音が出ます。管の長さはフルートの約2倍で、130cmにもなるため、頭部管がU字型になっているものが一般的です。重さもあるため、支えの棒を使用するなどして、構えます。

そのほかにも、ソプラノフルート(Es管)、フルートダモーレ(A管)コントラバスフルート(コンサートフルートの2オクターブ下)など、なかなか聴く機会の少ないフルートもあります。

フルートアンサンブルなどで使われることが多いので、ぜひ探してみてください♪

 

 

フルートの材質

 

「キラキラしていて綺麗だからフルートに憧れていました」、というお声をよく聞きます。そのキラキラしたフルートは、一体何でできているのでしょうか?材質と、それぞれの特徴を紹介します。

白銅

銅とニッケルの合金です。耐久性があり響きやすいことが特徴です。

ニュアンスの幅が狭いですが、価格がとてもお求めやすいので、はじめてフルートを吹かれる方向きです。

洋銀

銅とニッケルに亜鉛を加えた合金です。各音域でのバランスも良く、明るく輝く音色が特徴で、白銅より表現の幅が広がります。こちらも初心者の方にオススメです。

銀は、柔らかく重厚な音色が特徴です。“最もフルートらしい”といわれることや、“フルートの代名詞”と言われることもある材質です。

金は、明るく煌びやかな音色が特徴です。倍音豊かな力強い音、そしてピアニッシモでもしっかりと広がり、艶のある音を遠くまで運びます。

プラチナ

フルートに使われる材質の中で最も密度が高いです。音の透明感、音の伸び、密度の高い音質を特徴とします。

柔らかく、温かな響きを特徴とする音色です。バロックからモダンまで幅広くその魅力を感じさせます。

 

フルート購入にあたっての相場と予算

フルート購入にあたり、予算を決めましょう。フルートは、2万円で変える安価なものから、1000万円もする高価なものまで、幅広く販売されています。初心者の方が手にする楽器は、どれぐらいのものがオススメか、紹介します。

基本的にはハンドメイドで作られているフルートですが、コストを抑えるために量産化することで、低価格のフルートも作られています。長くお使いになるには、ハンドメイドをおすすめしますが、まずは試しに1本持ってみたい、という方には、低価格の量産品も良いでしょう。ただ、あまりに安すぎるものは、造りにトラブルがある場合もありますので、安心してお使いいただくためには、7~8万円以上の楽器をおすすめします。

 

白銅または洋銀性

/7~9万円

材質に銀を使用せず、白銅や洋銀を使用したモデルは、この価格が一般的です。ただ、ハンドメイドではなく量産製に限られ、表現の幅や楽器の造りに限界があるため、長くフルートを続ける場合は、後々買い替えたくなるかもしれません。

リップ銀製

/10~20万円

リッププレート(吹き込んだ息が最初に当たる場所)が銀製のため、音色が少し深くなります。長く使える楽器をお求めなら、少し高くなりますが、ハンドメイドを選ぶことをおすすめします。

頭部管銀製

/15万~25万円

頭部管が銀製になることで、音色に深みが増し、柔らかさを出せるようになります。コントロールのしやすさと、音色の味わい深さを合わせもちます。

管体銀製

/25万~35万円

キィメカニズムは銀ではありませんが、管体が銀製になることで、表現の幅がグッと増します。総銀に近くなるので、温かく重厚な響きを持ちます。

 

最後に

いかがでしたか。是非「フルート」について知識を深めて、相棒となるご自身のフルートを探してみてください。

調べたけれど結局どれを買ったら良いのかわからない、とお思いの方。

当フルート教室では、皆様に合ったフルートを楽器屋さんでお探しするお手伝いもしております。直接吹いて試していただきたいので、関西圏にお住まいの方に限られてしまいますが、是非お気軽にお問い合わせくださいませ。

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